2026年4月28日火曜日

水彩工房 茶道部 草庵茶事

水彩工房茶道部ブログ

千利休居士の茶事に学ぶ「同じを繰り返す」ということ
(利休居士の茶道より)
水道の仕事をしていると、毎日同じような作業の繰り返しです。
蛇口の交換、詰まりの対応、配管の修理。
現場は違っても、やることはだいたい同じ。
でも、不思議なもので、まったく同じ現場は一つもありません。
千利休居士の茶事も、それに少し似ています。
千宗守家元の本を読んでいると、利休は同じ道具を何度も繰り返し使っていたことがわかります。
「鶴のはし」の花入、
「橋立の茶壷」。
客が同じでも違っても関係なく、何度も使う。
今の感覚だと、「毎回変えたほうがいい」と思いがちですが、利休は違いました。
天正十一年五月十九日(1583年6月頃)、
荒木村重が客として訪れた茶事でも、
四畳半の小さな茶室に、
墨蹟の掛物、肩衝の茶入、大きな霰釜。
香は外で焚いて、あとから室内へ。
静かに、自然に、場が整えられていきます。
懐石も決して豪華ではない。
でも、どれも心に残る。
これを読んでいて思いました。
「同じことを、丁寧に繰り返す」
これが一番むずかしくて、
一番大事なんじゃないかと。
水道の仕事も同じです。
同じ蛇口交換でも、
その家ごとに状況が違う。
同じ詰まりでも、
原因も、使い方も違う。
だから毎回、ちゃんと見る。
ちゃんと手をかける。
利休居士の茶事も、
同じ道具を使いながら、毎回違う一席をつくっていた。
派手ではないけど、深い。
仕事も、茶の湯も、人生も。
特別なことより、
「同じことをどうやるか」
そこにすべて出る気がします。
なんだか、今日も一日、
いつもの仕事を丁寧にやろうと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿